774pt日記

私の半径5m その2

地方の医療はもうPONRなのかな

地方の医療崩壊がいわれて久しいが、ホントに大変だと思う。

この記事にある地域がガチで私の住んでるところなのだが、どうしたらいいのかな。


宮城県二次医療圏におけるリハビリテーション医不足 - リハ医の独白

この辺は歴史的に公立病院が多い地域だった。国立、県立、公立、町立 と全部ある。
実家の裏は県立病院だったが、今は民間が管理運営している有床診療所になっている。でも昔は整形、外科、内科、産科があって、この町の医療はここで完結していたらしい。すごい。
当時からこの辺にいるおじいさん先生と話すと「この辺はね、給料もほかの地域とくらべてよかったんだよ」っていっていた。
昔は本当にすごいな。

それでその先生は地域の現状を医局制度廃止のせいにするのだけど、「それもあるけどねって.........それだけかな?」って感じがする。

特にリハビリなんて新しい診療科なんかは影響が大きい。私が「それだけかな」って感じるのは、いい医療を提供すれば患者さんがくるっていう理屈。プロダクトアウトってやつ。

もういい医療って概念を共有するにはあまりにも守備範囲が広くて、それを21世紀に全部カバーすることができる施設は相当なリソースが必要なはず。

マーケットインな考えはだからクローズアップされるのだけど、それもこちらの都合を含ませては意味がないから難しい。

どっちしろ今はもう田舎の医療提供者、介護事業のみんなはあきらめムードがあって、ちょっと前は声が大きかった患者さんや地域の人たちもあきらめがちらほらみられてきていて、その2つがループしている感じがする。
そこで踏ん張ってみるのもありなのだろうけど、この記事が追い打ちをかける

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そう、人がいないのである。2009年には地元の大企業二つが閉鎖された。某大手企業の下請け工場だが、引き上げていった。継続して仕事を希望する人たちは千葉とか、宮城とかなんかの工場にいった。
自分の近所に住んでいる同世代の人たちはみな、こんなとこで一生暮らすつもりはないっていつもいっている。みんなここから高速とか新幹線とかで1時間とか2時間かけて通勤している。

人が減って、インフラとしての医療もそのパイがないから量的に回らなくて、ニーズがあるのはおみとりっていう状況。
今日も地元の斎場はどこも満席で、あそこだけすごい盛況。

ようはプロダクトともマーケットもどちらもうまくいってないっていうまとめになるのかなこれ、