774pt日記

私の半径5m その2

父親の葬儀が終わりようやく呼吸が整いだしたから少しずつ日常に戻ってみる

23時30分突然妻の携帯がなり私は車で20分くらいの実家に向かった。(私の携帯は常にサイレントモード!)
私の父親は多系統萎縮症といって昔は脊髄小脳変性症とかオリーブ橋小脳萎縮症とか線条体黒質変性症とかいろいろ言われたけど今は「多系統」って要約された病気を、平成6年ごろから患い入院。退院後は8年ほど在宅介護生活だった。
最期は自宅で看取ったわけだがこれが大変だった。母はケアマネだったがいざ自分のこととなるとさすがにあわてた様子だった。私もさすがにあわてた。

自宅で看取る場合は死亡診断書ではなく死体検案書ってやつになる。(これがないと火葬許可が下りない)通常は(あるいは多くの場合は)自宅で介護してても様子がおかしい場合は救急車を呼ぶ。そして病院に搬送されて不幸にもお亡くなりになった時に死亡診断書が医師によって作成される。または往診を依頼して往診した医師により作成される。しかし、夜中とか、あるいは発見が遅れているとこうはいかない。今回はそのパターン。

気づいた時は呼吸も止まっておりすでに亡くなっていた。かかりつけ医もさすがに留守電。この場合はどうする。救急車も現着時に亡くなっていると搬送しないそうだ。

急いで警察に電話した。するとテレビでみるような鑑識係が来ていろんな撮影やら、事情聴取やらが始まった。これやばいんじゃねか。って感じた。いわゆる介護殺人的な側面を疑われるんじゃなかろうかって。その後警察の人が1人の老人を連れてきた。監察医っての?この人が?そして脊髄液を抜いて出血を認め、「はい、脳出血ね」って。
その間、ずっと母は事情聴取を2階で受けてて、私が対応していた。あーここでなんか不信な状況があれば任意同行とかなってたのか。
死因は脳出血とされ、原因はわからないけど不審死ではないってことになってとりあえず終了した。

自宅で看取るって結構大変で、田舎は特に往診できる医師が少ないし、それが24時間となると皆無。介護保険は在宅、在宅っていうけど、介護の先の看取りを含めた体制の整備が必要で、多分それは全国一律は無理で、介護と看取りの境界を引き受ける「お看取り病院」の存在って、その中の人は自覚できるかどうか知らないけどやっぱ必要かなって思う。
看取りってのはいつどこでどのようにくるのかわからないから、体制を整備してすべてのケースに対応するのは無理だろうけど、まーどんな体制があっても人が死ぬってことはその周囲の人にとってすごく大変なことですね。

在宅医療テキスト 在宅で看取る場合のフローチャートとかあって役に立ちそうだった
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喪主を務めた編はもう少し落ち着いてから